液体加熱ヒーター取扱上の注意
- ヒーターを保管する場合は、床や屋外に放置しないでください。
- 液体内で発熱するように作られています。空気中に発熱部が露出して空焚き(空焼き)しますとヒーターが過熱して危険です。空焚き(空焼き)は絶縁破壊や断線の原因となりますから、発熱部を液面より露出させないでご使用ください。
- 発熱部の位置は、出来るだけ加熱槽の底の方に取付けてください。
- 低い位置に発熱部があると熱の対流を利用して加熱槽内での液の循環が促進され易く、熱効率が高く、温度分布が均一になります。
- 液面が仮に下がった場合にも、加熱槽底部にヒーターがあれば露出して破損する恐れが少なくなります。
- 液面低下が予測される場合は、液面レベル計を設置し液を供給するか電源を切る信号を送ってください。
- 空焼きについてはHeater FAQの「Q8:ヒーターの空焼きとはなんですか」もご参照ください。
- ヒーターを横から差し込んで取り付ける場合、取り付けノズル部に発熱部がこないようにしてください。
ノズル部では対流が阻害されるため、発熱部がノズル部にあるとヒーターが破損します。 - ヒーターの接続端子部は、端子ボックスによって防滴保護がされているものもありますが、完全防水型ではありません。水等がかかったり塵埃の付着によって、絶縁不良を起こす事もありますので、取付け場所と雰囲気には充分注意してください。
- 特殊な使用場所では、防水型をご検討ください。 (防水型は、リード線付となります。)屋内・屋外仕様によって、端子ボックスの型状が変わります。
電源端子部分のカバーがキャップ方式の場合(ネジ込みヒーターや板フランジヒーター、投げ込みヒーターなど)、標準キャップを防滴型に交換することで簡易的な対応は可能です。 - 端子ボックス内にシリコン樹脂を充填し防水処理をする方法もありますが、完全防水にする必要がある場合は事前にご相談ください。
- ヒーターの端子箱は熱がかかるので、取り付け位置がヒーターの上部にならない様にご注意ください。上部に取り付ける場合は、非発熱部を長くとって、端子に直接熱がかからない構造にしてください。
- 特殊な使用場所では、防水型をご検討ください。 (防水型は、リード線付となります。)屋内・屋外仕様によって、端子ボックスの型状が変わります。
- ヒーターは液中で使用していると、ヒーター表面に水あか、油あか、及び洗浄物の汚れ等が付着します。ヒーター発熱部を定期的に清掃し、異物の付着のない状態にしてください。
特に液体の粘度が高い重油等では、ヒーターの表面に炭化物や不純物が付着し、付着した近傍で局部過熱を起こして断線や絶縁破壊を起こすこともありますので、ヒーター発熱部を頻繁に清掃してください。- 熱によって分解・変質する可能性のある液体の加熱には、充分注意してください。
- 液体に汚れが多い場合は、ヒーターに汚れが付着しないように、あらかじめフィルター等で濾過してから加熱してください。
- 加熱物に対し、表面温度が許容範囲にあるもの(適切なワット密度の)ヒーターを選択してください。
- 腐食性液体の加熱には、ヒーターパイプあるいは保護管の材質とともにヒーターのワット密度にも十分な考慮が必要です。Heater FAQの「Q9:許容ワット密度とはなんですか」や「Q12:ヒーターエレメント(パイプ)の材質はどのように選定しますか」も参照ください
- ヒーター配線に誤りのないよう、電源に接続してください。電源電圧は適正であるかご確認ください。電圧が低いと暖まらず、高いとヒーターの寿命が縮まります。
(例:200V用のヒーターを220Vで使用すると電力は約1.2倍になります。) - ヒーターへのリード線や電線の取り付けは確実にしっかり締めつけてください。接続がゆるいと、接触抵抗熱が発生し、端子が焼損することがあります。ヒーターには直接電線の引っ張り荷重がかからない構造にしてください。
- ヒーター取り付け後、再度ネジのゆるみや脱落の有無をご確認ください。加熱装置を移動したり、長期間ヒーターを使用したりした後は増締めを行ってください。
- 液漏れ防止のため、パッキンを使用するヒーターでは、パッキンの取り付け位置を調べ、取り付け後液漏れがないことを確認してください。また、液の材質や使用温度により定められたパッキンをお選びください。
- ヒーターを取り外して清掃を行った場合は、新しいパッキンに交換してください。
- 必要温度を維持し、かつ電力のロスをなくすために、温度制御装置をお取付けください。
万一、温度制御装置が故障したり、制御装置の温度設定を誤った場合は、異常に液が高温となる恐れがあります。
温度過昇防止装置を取り付けることをおすすめします。 温度過昇防止装置は常時使用温度より20℃位を目安に高めに設定してください。温度過昇防止装置は一旦動作したら自動復帰しない構造としてください。- 温度調節器や温度過昇防止装置センサーは保護管に入れて使用しますが、腐食等で保護管が破損すると温度制御が不能となり、絶縁抵抗が著しく低下します。
- ヒーター通電中ならびに通電終了後しばらくの間は高温なので手を触れると危険です。
- 万一ヒーターが損傷した場合は、速やかに電源を切り、使用を中止してください。
- 長時間運転を休止すると、ヒーターエレメントが吸湿します。
- ヒーターを接続する電気配線は、資格のある電気工事業者が行ってください。
- アースは必ず取ってください。
- ヒーターの結線は変えないでください。
- ビニール被覆電線は使わないでください。
- カタログ記載の製品は、改良のため予告なく形状・仕様を変更する場合があります。
図1 横差込型ヒーターの取り付け図
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当該製品の個別カタログはありません。
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