空気加熱ヒーター取扱上の注意
- ヒーターを保管する場合は、床や屋外に放置しないでください。
- 空気加熱用として作られておりますので、他の加熱(液体加熱、金属加熱等)には使用しないでください。
- 仕様にもよりますが、一般的に液体加熱用ヒーターよりも高温になります。
- ヒーターの取付プラグやフランジなど、周辺の部品も高温になることがあります。
- 不用意に接触してやけどや火災を起こさないため、また保温性を考慮して加熱槽やシェルには断熱材の使用をおすすめします。
- ただし、ヒーター端子部分の異常高温は接続端子ネジの緩みを起こすこともあり、断熱材の使用には注意が必要です。
- 気体の種類や温度によっては、ヒーターパイプあるいは保護管の材質とともにヒーターのワット密度にも十分な考慮が必要です。Heater FAQの「Q9:許容ワット密度とはなんですか」や「Q12:ヒーターエレメント(パイプ)の材質はどのように選定しますか」も参照ください
- 近くに引火性ガスや燃えやすいものがあるところでは使用しないでください。
- ヒーターの接続端子部は、端子ボックスによって防滴保護がされているものもありますが、完全防水型ではありません。水等がかかったり塵埃が付着したりすることによって、絶縁不良を起こす事もありますので、取り付け場所と雰囲気には充分注意してください。
- 特殊な使用場所では、防水型をご検討ください。(防水型は、リード線付となります。)屋内・屋外仕様によって、端子ボックスの形状が変わります。
電源端子部分のカバーがキャップ方式の場合(ネジ込みヒーターや板フランジヒーターなど)、標準キャップを防滴型に交換することで簡易的な対応は可能です。 - ヒーターの端子箱に熱がかかるので、取り付け位置がヒーターの上部にならない様にご注意ください。ヒーター端子を上部にせざるを得ない場合は特別構造となります。
- ヒーターの配置が適正かどうか、ご確認ください。ヒーターの設置位置(配置)により温度分布が変わり、ヒーターとヒーターの間隔が近すぎるとヒーターが過熱して断線する場合もあります。
- 特殊な使用場所では、防水型をご検討ください。(防水型は、リード線付となります。)屋内・屋外仕様によって、端子ボックスの形状が変わります。
- ヒーター配線に誤りのないよう、電源に接続してください。電源電圧は適正であるかご確認ください。電圧が低いと暖まらず、高いとヒーターの寿命が縮まります。
(例:200V用のヒーターを220Vで使用すると電力は約1.2倍になります。) - ヒーターへのリード線や電線の取り付けは確実にしっかり締めつけてください。接続がゆるいと、接触抵抗熱が発生し、端子が焼損することがあります。ヒーターには直接電線の引っ張り荷重がかからない構造にしてください。
- ヒーターの回路数が多い場合、一部の回路は手動として、他の回路で温度調節をすることをおすすめします。
- ヒーターは使用温度が高ければ高い程、熱膨張で伸びます。ヒーターの熱膨張はステンレス(18Cr,8Ni)の線膨張係数20.2×E-6[800Kでの線膨張係数]から推定できます。
0℃で1mのヒーターは500℃では約10mm伸びます。 - 使用温度が高い場合熱膨張に対する逃げをとらないと、ヒーターと取り付け壁が熱ひずみを起こすことがあります。
- 温度制御のセンサーの位置は、適正な位置にセットしてください。例えば、流体の加熱使用では、流体出口側に温度制御センサーを取り付けてください。
- 必要温度を維持し、かつ電力のロスをなくすために、温度制御装置をお取り付けください。
万一、温度制御装置が故障したり、制御装置の温度設定を誤ったりした場合は、気体が異常な高温となる恐れがあります。
温度過昇防止装置を取り付けることをおすすめします。
温度過昇防止装置は常時使用温度より50℃位を目安に高めに設定してください。
温度過昇防止装置は一旦動作したら自動復帰しない構造としてください。(ヒーター表面温度で温度過昇防止の場合はご相談ください。) - 風が流れる場合
- 入り口側の規定流量(流速)より少ない流量が流れたり、層流や乱流で均一に気体が発熱体に接触しなかったりする場合、発熱体が焼損することがあります。必ず、規定流量でご使用ください。
- 送風機のスイッチが入らなければ、ヒーターのスイッチが入らない様な構造(インターロック回路)にしてください。ヒーターのスイッチを切って数分後に送風機のスイッチが自動的に切れる構造(遅延タイマー回路)もおすすめします。
- ヒーターのインレット(風の入り口)・アウトレット(風の出口)は間違えないでください。また、ヒーターの取り付け向き、天・地もご確認ください。
- 送風機(3相電源)を使用するヒーターは送風機の回転方向を確認してください。結線が誤っていると逆回転し、風量が出ずヒーターが破損します。新設のとき注意をして安全だ(正確に回転している)と思っても、メンテナンスや移設のとき、相が異なり逆回転することがあります。風が出ないと、ヒーターが破損するだけでなく、火災の危険もあります。
- ヒーター通電中ならびに通電終了後しばらくの間は高温なので手が触れると危険です。
- ヒーターの通電終了後は余熱により高温度となっていますのでご注意ください。
- 万一ヒーターが損傷した場合は、速やかに電源を切り、使用を中止してください。
- 長時間運転を休止すると、ヒーターエレメントが吸湿します。
- ヒーターを接続する電気配線は、資格のある電気工事業者が行ってください。
- アースは必ず取ってください
- ヒーターの結線は変えないでください。
- ビニール被覆電線は使わないでください。
- カタログ記載の製品は、改良のため予告なく形状・仕様を変更する場合があります。
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