シーズヒーターとはなんですか?
ニクロム線を金属製のさや(シース)で被った加熱エレメントです。シーズヒーターの構造は非常に簡単です。
シーズヒーターとは
英語ではsheathed heater(シーズドヒーター※)といい、ニクロム線が金属パイプで包まれた構造になっています。
ニクロム線は絶縁粉末によりヒーターパイプから絶縁されています。
ヒーターの構造は右図のようになっており、とても単純なものです。
※日本ヒーターでは一般に「シーズヒーター」、ヒーターパイプは「シースパイプ」と呼んでいます。
名詞sheathは「さや(鞘)」「保護被覆」を意味します。
■シーズヒーターの主な構成要素
- ヒーター(シース)パイプ
- ニクロム線(発熱線)
- 絶縁粉末(マグネシア:MgO)
- ヒーター端子(ネジ金具)
- 口元絶縁
製造も一見簡単に見えますが、たいへん難しい部分もあります。日本ヒーターでは、常に新しい技術と製法で安定供給しています。 製造工程はヒーター製造の流れを参照ください。
特長
- 金属製のパイプで覆ったことにより、発熱体の表面が電気的に絶縁され被加熱物に合わせて任意の形状に曲げることもできます。曲げ形状例を参照ください。
- また、むき出しのニクロム線では不可能な加熱(溶液に直接ヒーターを突っ込んで加熱したり、保温をしたりすること)ができます。
☆電気ヒーターによる加熱方法や用途については、製品情報や、「電気ヒーターを使うヒント」をご参照ください。