ヒーターの絶縁が低下してしまいました。対策は?
防止策と安全対策があります。
●一般的な防止策
- 使用前のヒーターは、屋内で吸湿しない場所に保管すると。
(床や低所での保管は避ける。乾燥剤を入れた密閉容器に保管すると良い。) - ヒーターを設置後に長時間使用しないまま放置しない。
(使用していれば吸湿しにくい。) - 取り付け時には端子部を汚さないように注意する。(不純物の混入防止)
金属粉や液体の付着が生じたら乾いた布で拭き取るようにする。 - リード線は耐熱性のあるもので、所定の太さのものを使用すること。(リード線のコンパウンドが溶けて端子に付着すると絶縁が低下することがある)
●安全対策(コストのかかる対策)の例
- 万全な対策は基礎絶縁だけでなく、2重絶縁構造にすることをおすすめします。
- 各ヒーター負荷を複巻電源変圧器を介して単独とすれば万全ですが、ヒーター(エレメント)以上に費用がかかります。
日本ヒーターから出荷をする際、出荷検査により絶縁抵抗10MΩ以上を保証していますが、お客様における保管や取り扱い状況によって絶縁抵抗が下がる場合があります。
ヒーターの絶縁抵抗改善方法については、使用状況にもよりますので別途お問い合わせください。なお、空焼き(Q8参照)による絶縁破壊は修復不可能です。