シーズヒーターは振動に強いの?
シーズヒーターは自動車や電車などの機械的振動には強いですが超音波の振動には必ずしも強くありません。超音波発振器付きの洗浄機にとりつけるヒーターは、耐振動性が強く要求されます。
日本ヒーターでは耐振動性を考慮し、下記の対策を施しています。
- 絶縁粉末(マグネシア)の充填密度を上げる
- スウェージングマシンとロールミルによるヒーターの減径率を高める
- U字型ヒーターの場合、U字部分の曲げ加工により若干の伸びが生じマグネシアの充填密度が低下します。このため、再度このU字部分をプレス加工で圧縮し、耐振性を高めています。
- 洗浄機への取付位置
- 取付位置により振動効果が異なります。発振子とヒーターの取付位置には工夫が必要です。
- ヒーターの取り付けには下記の点について十分な注意が必要です。
- リード線の取り付けは、ゆとりをもたせて端子に荷重がかからないようにしてください。
発振子の振動にリード線が共振し、ヒーター端子部分のロックナットが緩んでリード線とヒーター端子の接触が悪くなり、アーク発熱により端子を焼損した事例があります。
アーク発熱は溶接機に応用されるように高温になります。
- リード線の取り付けは、ゆとりをもたせて端子に荷重がかからないようにしてください。