「防爆」とはなんですか
防爆構造機械器具(=防爆機器)を指す言葉です。
労働者の安全を確保するため、労働安全衛生法が適用される工場などの「危険場所」では、電気機械器具防爆構造規格に適合し、検定に合格した型式検定合格標章を表示している防爆構造機械器具(防爆機器)でなければ使用できません。
2014年9月時点では、防爆機器の「検定」は可燃性ガス又は引火性液体により引火爆発の危険がある場所に設置する電気設備の安全性の向上を図るために制定された「電気機械器具構造規格」とその検定基準である防爆指針「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆2006)」または「工場電気設備防爆指針(国際規格に整合した技術基準2008)」に基づいています。「危険場所」で使用する電気ヒーター(シーズヒーターの類の場合)は、保護装置・回路も含めたヒーターを組み込んだ装置全体として防爆構造機械器具(防爆機器)の検定を受ける必要があります。
注意
- 日本ヒーターの電気ヒーターは「防爆認定品」ではありませんので、危険場所での使用はできません。
(自己制御型コードヒーターについては型式検定品をご用意することも可能です。カタログ掲載品は型式検定品ではありません。) - 危険場所でヒーターを使用する必要がある場合、お客様と当社でご相談の上、ヒーターを組み込んだ装置全体で安全増防爆構造の防爆検定を受検することになります。
- 使用条件によっては検定品の製作が不可能な場合もあります。(検定品の製作が可能な場合でもコスト・納期は、非防爆品と比べると著しく不利になります。
- 電気ヒーターで、発火源となりうるのはヒーター発熱部とヒーターの充電部(電源電圧印加部分)です。
- 加熱容器や加熱槽、および配管は相応の強度・防爆構造で設計されるものと考えると、ヒーター単体としては充電部の構造をどうするかが問題になります。(ターミナルカバー形状例をご参照ください。)また、装置としては温度保護装置などの保護装置が必要になります。