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熱伝セメント HTC

ヒーターの熱伝導を高めるセメント

ヒーターの熱伝導を高めるセメント
  • 熱伝セメントは、高純度のグラファイトを主体としたペースト状の非金属性・無機質の高熱伝導率を持ったセメントです。
  • 電気ヒーター等をプロセス管・タンク・容器・金型に取り付ける場合の接着および伝熱材として使われます。
  • 円筒状のヒーターをパイプに巻き付けて加熱するとか、面状の部分に取り付ける時、ふつうは線接触になりますが、ヒーター部分に熱伝セメントを施工するとコンクリート並に硬化し、継ぎ目のない完全な熱伝達通路を形成し、伝熱面積が拡張されるので熱伝導性が向上します。
  • 1kg、5kg、30kgの缶をそれぞれ用意しています。
効果
  • 熱源から被加熱物への熱移動が促進されるため、無駄な電力消費を抑えられます。
  • ヒーター温度が抑えられるのでヒーターの寿命が延びます。熱伝セメントの寿命も長く、万一破損しても製品汚染のおそれがありません。
  • 熱を平均に伝えます。また、工事や補修が簡単で迅速・安価です。
シーズヒーターを熱伝セメントでパイプに接着

図1 パイプにシーズヒーターを取り付けた例

用途

バルブ・コントロールバルブ・ポンプ・配管・容器・プラスチック金型・鋳造型・特殊熱交換器・各種機械装置・各種熱板等に使われます。

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種類
表1 型番表
型番 内容量
HTC-1 1kg
HTC-5 5kg
HTC-30 30kg
特 性
表2 熱伝セメントの特性
特性項目特性データ
最高使用温度 676℃
最低使用温度 -184℃
密度 1.55kg/L3
熱伝導率 10W/(m・K)
接着強度 14-19kgf/cm2
水溶性 あり
保管期間 1-2年(密封状態)
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施工例
熱伝セメント施工例
施工例を紹介します。
  1. 金型に埋め込む場合
  2. 金型に張り付ける場合
  3. 配管に巻き付ける場合
  1. 金型に埋め込む場合
    1. ヒーターの表面および金属の溝の中に油分などがないことを確認してください。付着している場合は、きれいに取り除いてください。
    2. ヒーターを埋め込む金型を35℃に暖めてください。
    3. 溝の半分程度にセメントを塗ってください。
    4. セメントがヒーター表面に行き渡るようにヒーターを押し込むように入れてください。 この時、セメント内に空気溜ができないように注意してください。また、セメントが金型の端末からあふれないようにテープなどでふさいでください。20分程度で少し乾きます。
    5. ヒーターの両側が埋まるようにセメントを塗ってください。20分程度待って、少し乾かします。
    6. ヒーター全体が埋まるようにセメントを塗ってください。(溝が深い場合などは、さらにセメントを塗ってください)
    7. 上記の作業が完了した後に、35℃で6~12時間乾燥してください。 (熱を加えず自然乾燥させる場合、完全に乾燥・硬化するまで約96時間かかります。
  2. 金型に張り付ける場合
    1. ヒーターの表面および金属の溝の中に油分などがないことを確認してください。付着している場合は、きれいに取り除いてください。
    2. 金型の表面にセメントを塗ってください。
    3. セメントがヒーター表面に行き渡るようにヒーターを押し込むように入れてください。この時、セメント内に空気溜ができないように注意してください。 また、セメントがヒーター内や端子部に入り込まないように十分注意してください。
    4. はみだしたセメントを拭き取ってください。
    5. 上記の作業が完了した後に、35℃で6~12時間乾燥させてください。
  3. 配管に巻き付ける場合
    1. ヒーターおよび配管の表面に油分などがないことを確認してください。付着している場合は、きれいに取り除いてください。
    2. 配管にヒーターを取り付けてください。
    3. セメントをヒーター表面に行き渡るように塗ってください。この時、セメント内に空気溜ができないように注意してください。また、セメントがヒーター端子部に入り込まないように十分注意してください。
    4. チャンネル(外装板)を併用し施工すれば伝熱効率を向上させ剥離などの問題も解決できます。
    5. 上記の作業が完了した後に、35℃で6~12時間乾燥させてください。
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注意
  1. 弱アルカリ性につき取扱い時は手袋・保護メガネを着用してください。
  2. 熱伝セメントは、導電性があります。施工時ヒーターの端子部はマスキングしてください。硬化後はマスキングを取り外してください。
  3. ご使用後は水分が蒸発しないように缶のフタを固く閉めてください。熱伝セメントは、一度硬化してしまうと使用できません。
  4. 熱伝セメントは必要以上厚く塗らないでください。
  5. 熱伝セメントを充分乾燥させてから装置を運転してください。乾燥させないで急に加熱をすると、成分中の水分が水蒸気化して、熱伝セメントの中に空気層を作ります。
  6. 強いショックや、他の物体の擦れがあると剥離します。
  7. 冷却用には使用できません。

カタログPDFダウンロード

当該製品のカタログが下記よりダウンロードできます。


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