ハロゲンヒーター　QIR型

各種在庫あり！近赤外線を利用するために開発されたハロゲンヒーター

製品概要

QIR型ヒーターは近赤外線を利用するために開発された「ランプヒーター」です。

• 応答性に優れています。

  スイッチオンから定格出力までのスタートアップ時間が1.5秒、スイッチオフ後2秒以内で定格出力の20％までダウンします。

• QIR型ハロゲンヒーターの制御は、可変電圧トランス、サイリスタにより容易にできます。

• 非接触加熱でクリーンな高い熱エネルギーが得られますので、クリーンルーム内等での加熱に最適です。

• 金属イオンを出さないので、超純水加熱にも最適です。

用途

ハロゲンランプ（原理はこちら）を使用していますので即熱・即冷と応答性に優れています。

高い応答性を必要とする、複写機・乾燥炉・塗装後の焼き付け用のヒーターとして使用されています。

• 機械・金属：
  急速水切り乾燥、機械器具、部品の塗装乾燥

• プラスチック：
  熱硬化性、熱可塑性樹脂加熱、シュリンクフィルムの収縮、金型予熱、樹脂溶着

• 紙・印刷：
  水分乾燥、オフセット印刷、グラビア印刷のインク乾燥

• 電子・電気：
  ハンダ付け、樹脂コーティング乾燥、スパッタリング、マーキングインクのキュアリング

• 繊維：
  水分乾燥、糊付け乾燥

• 塗装：
  焼き付け塗装乾燥、水切り乾燥

• 真空加熱：
  真空蒸着、真空加熱

• 鋳造：
  砂型、鋳型の予熱

仕様

形状	標準はストレート （ストレート以外は特注品で製作します。）
ヒーターエレメント外径	OD10mm
リード線	ガラス編組シリコン被覆線（LG線）長さ200mm
取付	水平取付（4°以上角度がつく場合特注品）

種類

型番表 ★印は在庫品

型番	電圧 V	電力 W	全長 L1　mm	発熱長 L2mm	エレメント外径 D　mm	寿命 hour
★QIR-105	100	500	225	155	OD10	5000
★QIR-205	200	500	225	155	OD10	5000
★QIR-210	200	1000	370	300	OD10	5000
★QIR-210L	200	1000	565	495	OD10	5000
★QIR-215	200	1500	500	405	OD10	5000
★QIR-215L	200	1500	780	700	OD10	5000
★QIR-220	200	2000	520	420	OD10	5000
★QIR-220L	200	2000	860	760	OD10	5000

図面

型番説明

特注品

特注で、お客様の特殊仕様にお応えします。詳細については、日本ヒーター営業部にお問い合わせください。

• U字型・リング型などの曲げ形状
• リード線材質のフッ素樹脂線への変更やSUS板端子への変更
• 円周の半面に反射用のホワイトコーティング
• 水平でない取付方法（標準品は4°以上傾けられません）。

別売品

• アルミ反射笠（ホルダーA付属）

  アルミ反射笠型番表 ★印は在庫品

  型番	反射笠長 L3　m
  ★QIR-105/205-R	245
  ★QIR-210-R	390
  QIR-210L-R	585
  QIR-215-R	520
  QIR-215L-R	800
  QIR-220-R	540
  QIR-220L-R	880

  

  アルミ反射笠図面

• ホルダーA・ホルダーB
  

  ホルダーA

  

  ホルダーB

製作例

※画像をクリックすると拡大します

	品名	QIR-105
	仕様	100V500W Φ10×発熱長155×全長225 ｼﾞｰｹﾞﾙ線200mm

	仕様	コの字型

	仕様	半円型 ホワイトコーティング 照射面より撮影
	特長	ガラス部にホワイトコーティングを施し光を反射させるため、照射方向にエネルギーを集中できます。 また、反射笠を省けるので省スペースです。

	仕様	半円型 ホワイトコーティング 反射面より撮影
	特長	ガラス部にホワイトコーティングを施し光を反射させるため、照射方向にエネルギーを集中できます。 また、反射笠を省けるので省スペースです。

	仕様	遠赤外線コーティング
	特長	ガラス部に遠赤外線コーティングを施してあるため、立ち上がりの早い遠赤外線ヒーターとして使用できます。

	仕様	ターミナル部金属仕様

補足および注意

注意

1. このヒーターは特に衝撃に弱いため、取り扱いには十分注意してください。

2. ガラス部分に直接素手でふれたり、油性の汚れがついたりすると「失透」を生じ、これにより寿命が短くなり、又熱量減少の原因になります。

   ガラスの外側が汚れた場合は、アルコール等で拭いてください。

3. ランプは高温になりますので、身体や可燃性物質を近づけないでください。取り扱いは、電源を切り、ランプが完全に冷えてからにしてください。

4. ランプの封止部（口金部）の温度は、MAX350°C（300°C以下が望ましい）、ガラス部は850°C以下で使用してください。使用状況により制限のある場合がありますので、300°Cを超える場合は事前にご相談ください。

5. 点灯中の振動や衝撃は、フィラメントの変形や寿命を短くする原因になる場合があります。製品によりその特性上、好ましくない点灯方向がありますので、ご確認の上でご使用ください。

6. 突入電流が大きいため、温度コントロールでサイリスタ制御する場合は、スロースタートにしてください。

7. 空気加熱ヒーター取扱上の注意をお読みください。

失透

ガラスが不透明かつ脆くなる現象。ガラスは元来熱力学的には不安定状態にあるので、特殊薬品に触れていたり高温に長時間保ったりすると結晶化するために起こる。

（広辞苑　岩波書店より）