空気加熱シェル型ヒーター SAS型
シェルに大型の板フランジヒーターを差し込んだ空気加熱用インラインヒーター
製品概要
シェル(ケーシング=どんがら)に大型の板フランジヒーターを差し込んだ空気加熱用ヒーター
空気・ガス等を連続的に加熱するヒーターです。
材質はSUS304で、温度過昇防止センサーも標準装備です。
また、直接加熱ですので熱効率が良く、出口温度は設計通りの温度を出せます。サーキュレーションヒーター、インラインヒーターと呼ばれることもあります。
流量や温度によってはダクトヒーターや小型のネジ込シェル型ヒーター、配管インラインヒーターも適用可能です。参照ください。
設計製作品なので、使用状況が分かっている場合は、製品の問合せに
記入いただきweb経由で送信いただくか打ち合わせメモに必要事項を記入いただきFAX(03-3790-1711)送信ください。
用途
空気加熱のほかにも、蒸気加熱・窒素ガス加熱・水素ガス加熱・オゾン加熱・混合ガス加熱等 広範囲の用途をもつシェル型ヒーターです。
仕様
使用場所 | 屋内(屋外の場合、シェッドを取りつけます) |
---|---|
電源 | 3相200V |
ワット密度 | 2W/㎝2 |
温度 | IN側が150℃を超える時は高温タイプ(特注品)となります。 |
温度制御 | 温度過昇防止センサー付 |
材質 | SUS304(シェル・フランジ・ヒーターエレメントのシースパイプなど |
アース | ターミナルBOX内にあります。必ず接続してください |
フランジ | JIS 5K |
種類
表1 型番表
型番 | 電圧 | 相数 |
電力 kW |
L mm |
L1 mm |
H mm |
F1 呼び |
F2 呼び |
本数*1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SAS-34 | 200V | 3相 | 4 | 600 | 430 | 400 | 100A | 50A | 6 |
SAS-310 | 10 | 800 | 600 | 500 | 150A | 65A | 12 | ||
SAS-318 | 18 | 1200 | 1000 | 500 | 150A | 65A | 12 | ||
SAS-320 | 20 | 1000 | 750 | 550 | 200A | 80A | 18 | ||
SAS-330 | 30 | 1400 | 1150 | 550 | 200A | 80A | 18 | ||
SAS-335 | 35 | 1300 | 1000 | 600 | 250A | 100A | 24 | ||
SAS-360 | 60 | 1400 | 1100 | 700 | 300A | 125A | 36 |
*1:ヒーターエレメントの構成本数を示します。
図面
空気加熱シェル型ヒーター
型番説明
流量・温度・容量関係図
流量・温度・容量関係図
特注品
- シェル型ヒーター選択について
屋内・屋外・電源・電力・加熱物・流量(m3/h)・温度(摂氏)・圧力{MPa(kg/cm2G)}等によりサイズ、材質を決めます。 さらにコントロール用センサー・温度過昇防止用センサー並びに回路数を決め列置きに設けるなど打ち合わせして決定します。
- シェル型ヒーター設計選択基準
設置場所 屋内・屋外(防水・防滴構造) 電圧 交流(通常100V-480V 電力 W=1.16×比熱×比重×流量×上昇温度×余裕率
例:空気600m3/h(標準状態)を0℃から300℃まで昇温する場合
W=1.16×0.24×1.25×600×300×1.25
=78300W
≒78.3kW加熱物 耐腐食性材質選定 流量 電力・圧損・シェル管内流速・圧力にて選定 圧力 圧力:ゲージ圧0.2MPa(約2kg/cm2G)を超え、かつ内容積が0.04m3以上のものは、第二種圧力容器になります。
圧力容器構造除外品:
A:内容積が0.04m3を超えない容器
B:胴の内径が200mmを超えないで、かつ、その長さが1000mmを超えない容器
温度コントロールセンサー 出口温度のコントロール用センサー選定 温度過昇防止センサー ヒーターエレメントの温度過昇防止用センサー選定 端子台・結線材 電流値と周囲温度により選定 制御 サイリスタ制御・ON・OFF制御 材料使用例(ヒーターエレメント・フランジ・シェル)
製作実績としては、以下のものがあります。
SUS304・SUS316・SUS316L・インコロイ・チタン・ハステロイ・SGD・STPT・STPGなど
特注品の形状例
縦型(2圧)高温タイプ
横型(2圧)低中温タイプ
横型(2圧)大型高温タイプ
別売品
- ヒーターコントローラー 温度過昇防止機能付 T302型
※10kWまで。別途コントロール用・過昇防止用センサーが必要です。 過昇防止センサーはヒーターに内蔵可能です。他の温調器もありますので温調機器を参照ください。 - 制御盤 受注製作品。ON-OFF制御・サイリスタ制御対応可能
製作例
※画像をクリックすると拡大します
仕様 | 200V3P11kW | |
---|---|---|
用途 | 空気加熱用 |
仕様 | 200V3P15kW 屋外仕様 高温用 | |
---|---|---|
用途 | 空気加熱用 |
仕様 | 200V3P72kW、76kW 2連式 | |
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用途 | 空気加熱用 |
仕様 | 縦型 | |
---|---|---|
用途 | オゾン加熱用 |
仕様 | 高温用 保温付 | |
---|---|---|
用途 | N2(窒素)加熱 |
仕様 | 100kW 750A | |
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用途 | H2(水素)加熱 |
仕様 | シェルヒーター各種 |
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注意
- 無風状態で使用しますと過熱して危険です。温度過昇防止装置またはインターロックをとることをおすすめします。
- 本ヒーターは気体用です。液体には絶対使用しないでください。
- IN、OUTの向きを間違えず接続してください。
- OUT(出口の流量)を極端にしぼると、ヒーターが高温になり破損します。
- 温度過昇防止センサーはついていますが前段で温度調節センサーをつけて二重安全装置とすることをおすすめします。
- 標準で温度過昇防止センサーはついていますが、前段で温度調節センサーをつけて二重安全装置とすることをおすすめします。
- 温度過昇防止センサーにより温度調節計が一度働くと、自動復帰しない回路としてください。(安全確認後、手動で復帰するようにすること)。
- 空気加熱ヒーター取扱上の注意をお読みください。
カタログPDFダウンロード
当該製品のカタログが下記よりダウンロードできます。
お問い合わせ 印は必須項目です。
お急ぎの場合は、必ずお電話(03-3790-3111)にてご確認ください。