シリコーンラバーヒーター RSP型
複雑な形状の容器などの保温や加熱に簡単に取り付けられるヒーター 設計製作品
説明
シリコーンラバーヒーターは柔軟・軽量で、他の有機ゴムに比べて耐熱性・耐寒性に優れています。
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用途
球状や円筒形、複雑な形状、突起物がある容器などの保温や加熱
仕様
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耐熱温度:連続使用温度-30~200℃
- これ以上の温度が必要な場合、HTタイプとなります。
- HT耐熱温度:連続使用温度-30~260℃
- ワット密度:最大1.5W/cm2
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寸 法:
- 最大幅 450mm×長さ3000mm
- 最小幅 25mm×長さ50mm
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厚さ
- ヒーター部はt1.5mm
- リード出し部分はt4~6mm(モールド部分最小20×20mm必要)
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最小曲げ半径 R=25mm
- これ以下で曲げる必要がある場合、内部発熱線が直角部に当たらないようパターンを考慮するなど、詳細な打ち合わせが必要となります。
- 非発熱部 端部から最小5mm
- 材 質:ガラス繊維入りシリコーンゴムの間に発熱体を挟んでいます。
- 電源:単相100V・200V(その他の電源も製作できます。お問合わせください。)
- 許容電流:15A
取付方法
ヒーターの取付には両面テープとシリコーン接着剤をご用意しています。使用温度により以下のように使い分けます。
注意:両面テープとシリコーン接着剤は別売品(特注品)となります。
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使用温度が150℃以下なら両面テープ
但し、雰囲気、経年変化などを考慮し、できる限り接着することをおすすめします。
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使用温度が200℃以下ならシリコーン接着剤
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その他に、バンドや金具、スプリングを使って取り付ける方法もあります。使用状況により最適な方法をご提案しますので、別途お問い合わせください。
特注品
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両面テープ:使用温度150℃以内ならヒーターの取付側表面に取り付けて出荷します。
(両面テープは添付のみとし、両面テープの加工・施工はお客様にて、とすることも可能です。
しかし、ヒーターにはプライマー処理を施すため、両面テープを貼り付けた状態での出荷をおすすめします。)但し、雰囲気、経年変化などを考慮し、できる限り接着することをおすすめします。
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シリコーン接着剤:200℃以内の使用温度の時に使用します。
100gと330gチューブがあります。330gチューブは押し出し器(ガン)が必要となります。ヒーターの面積、枚数にあわせてご提案します。
目安として、100×100mmの面積に10g塗布します。気泡がなくなるようローラーなどでならして接着性を高めてください。
接着後はみ出した接着剤はふき取ります。 - 円筒形状 :取付は金属バンドやスプリングにて行います。(金具などはお客様手配とします。必要な場合、取り付けることもできますので、お問い合わせください。)
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その他の形状 :図面があればどんな形の物も製作できます。穴あけやリード線取り出し位置、センサー取付(ポケット)位置など、ご指定ください。被加熱物に合わせて設計いたします。
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温度過昇防止 :
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サーモスタット感温部や熱伝対・測温抵体シ―ス部をヒーター面に取り付け温度調節できます。(オプションでセンサーポケット付きとします。)
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ヒーター表面に温度ヒューズやバイメタルルサーモの取り付けもできます。
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温度コントロール:デジタル温度調節器・monoOne-120Tに熱電対と電源を接続するだけで、簡単にコントロールすることもできます。(詳細については日本ヒーター営業部にお問い合わせください。)
手配例
ヒーター設計に必要なパラメータ
例えば、四角形でセンサー取付用ポケットを設置する場合。
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ヒーターサイズ:A・B寸法
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リード線の長さ、取り出し位置
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使用電源電圧
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ヒーター電力:W数(ワット密度[W/㎝2]に注意する)
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使用温度
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温度コントロールの有無 ── 被加熱物の種類による
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温度過昇防止:設定箇所と位置 ── ヒーター表面に熱電対設置、温度コントローラーTIC付き。
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取付方法:両面テープ(150℃以下)
など
図3 シリコーンラバーヒーターの手配 |
表面温度とワット密度
図4 空気中での表面温度 |
測定条件
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シリコーンラバーヒーター単体を常温空気中にて表面温度測定
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使用環境、被加熱物の材質・形状により、ヒーター表面温度は変化します。
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詳細については、お問い合わせください。
ヒーター選定の目安
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電力(ワット)密度が0.5W/㎝2~0.8W/㎝2において耐熱温度に近い使用温度となり、シリコーンラバーヒーターの性能を十分発揮する最適な範囲といえます(図4 空気中での表面温度 参照)。
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しかし、ヒーターの取り付け状態や温度制御方法によって、シリコーンラバーヒーターの表面温度は異なります。詳細は別途お問い合わせください。
製作例
※画像をクリックすると拡大します
仕様 | 100V162W 熱電対付 monoOne-120Tに接続して使用できます。 |
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仕様 | 100V90W 温度ヒューズ付 センサーポケットに温度ヒューズを通し、ヒーター表面が設定温度に達すると断線する構造です。 |
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仕様 | 100V200W バイメタルサーモ付 |
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仕様 | 200V3相2kW 3相用 |
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仕様 | 穴加工あり |
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仕様 | DC24V25W 切欠きあり |
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仕様 | 220V150W 半月形状 |
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仕様 | 200V500W スプリング・フック付 |
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仕様 | 保温カバー付 |
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仕様 | 保温カバー付 |
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仕様 | 高温用 |
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仕様 | 24V8.5W 額縁型 |
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仕様 | 切欠きあり |
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用途 | 配管加熱用 |
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用途 | ボックス加熱 |
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仕様 | マグネット付き |
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注意
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ヒーターエレメントとしては耐熱温度-60℃~250℃の電気絶縁性を持っていますが、自己温度制御機能はありません。
耐熱温度に近い使用温度や、高いワット密度でヒーターを使う場合、サーモスタット等(温度調節器)でヒーター表面の温度コントロールを行ってください。 -
防水構造ではありません。シリコーンラバーヒーターは水中又は液中に直接入れないでください。
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通電中はヒーター面に絶対にさわらないでください。火傷することがあります。
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リード線は無理に引っぱらないでください。リード線取り出し部やリード線が断線します。
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ヒーター取り付けにおいて断熱材を使用すると放熱は防げますが、場合によってはヒーター表面温度が上昇し過熱することがあります。
使用温度が高く断熱材で保温する場合、ヒーター保護および安全のため、温度過昇防止用のセンサーを設置し、温度調節器で温度コントロールするようにしてください。 - 金属加熱ヒーター取扱上の注意をお読みください。
カタログPDFダウンロード
当該製品のカタログが下記よりダウンロードできます。
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お急ぎの場合は、必ずお電話(03-3790-3111)にてご確認ください。